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第1部   希望にみちた社会をめざす科学技術
第1章  科学技術への期待

科学技術の進歩発展は,未知の世界をきり開き,人類の活動領域を拡大し,あるいは数々の疾病を克服するなど人類の福祉と繁栄に大きく貢献してきた。そして今や科学技術は,社会・経済に広く深く根をおろし,現代社会を支えている。

一方,現代社会には,なお解決すべき多くの問題がみられる。全地球的にみれば,かけがえのない地球が日増しに汚染されつつあるという事態をはじめ,有限な天然資源の不足や枯渇あるいは人口の増加と食糧の不足といつた問題が発生している。わが国においては,高密度社会が形成され,資源が乏しいことなどから,環境問題,都市問題などが顕在化しているほか,将来にわたる資源の確保が憂慮され,さらには,老後の不安,生きがいの喪失などの新たな問題も生じている。

このため,今日われわれは,「いつまでも健康であること」,「あらゆるものから安全であること」,「物質的,精神的にゆとりがあること」,「やりがいのある仕事に打ち込めること」など希望にみちた社会が実現されることを希求しており,科学技術がこのような社会の実現のために大きな役割を果たすことを期待している。

以下,本章においては,科学技術がわれわれの生活にどのような影響を与えているか,また,希望にみちた社会を実現するために現代社会が科学技術に期待する課題にはどのようなものがあるかについて述べることとする。


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