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第2部   科学技術活動の動向
第2章  科学技術情報活動の動向

科学技術が高度に発達した今日において,科学技術情報を円滑に流通させ,効率的に利用することは,科学技術の成果を社会・経済の発展に反映させるためにも,また,科学技術をさらに高度なものに発展させる研究開発を推進するためにもきわめて重要なことである。

科学技術情報の量は,科学技術が高度に発達した結果として膨大な量に達している。たとえば,生化学関係の雑誌に掲載された原著論文を主体とした論文の数とページ数の増加の様子をみると, 第2-35図 のとおりで,論文数は6.9年,ページ数は5.2年で倍増しており,同じように生化学分野の代表誌である「Biochemica et Biophysica Acta」に掲載された原著論文数とページ数の増加の傾向をみると,それぞれ4.8年,4.6年で倍増していることが「Nature」誌に紹介されている。また,全世界では,約3万種の科学技術関係の定期刊行物があり,これから約200万の論文が発表されている,これに加えて約6万冊の単行図書と20万に及ぶ非公式なレポートがあると推定されており,これらの文献量は8〜9年で倍増するといわれている。

第2-35図 世界の生化学文献の増加

一方,情報の利用者側からは,情報の的確な入手,情報検索の効率化,網羅性の高い情報提供,クリアリング・サービス(情報案内サービス)等の要望が出されており,しかも,他分野との関連性の強まりから必要とする情報の範囲も著しく拡大してきている。

今田こおけるわが国科学技術情報活動の課題は,このようなすう勢と多岐にわたる要請のもとでいかに対処していくかにあるといえる。これに応えて科学技術会議は,昭和44年10月NIST(全国的科学技術情報流通システム)構想を示した。現在この構想に沿つて官民協力のもとにその体制整備が推進されており,国内の情報流通体制,情報流通関係従事者の養成,情報処理技術に関する研究開発,情報活動に関する国際協力等種々の面において,その動きが活発化しつつある。

以下,科学技術情報活動に関する内外の動向について述ぺる。


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