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第2部   科学技術活動の動向
第2章  科学技術情報活動の動向

近年,科学技術の進歩と科学技術活動の活発化に伴つて,科学技術情報量は,年々著しく増大している。

他方では,科学技術分野の相互の関連が強まるとともに境界領域がますます拡大する傾向がでてきている。また,複雑化多様化している現代社会の諸問題の解決に,これまで研究開発されてきた豊富な科学技術を組織的に,あるいは総合的に利用する動きも高まつている。

そのため,各専門分野で必要とする情報量が増大するとともに,他分野の情報との関連性が強まり,必要とする情報の範囲が著しく拡大してきている。たとえば,1930年代において,金属の伝導率に関する基礎研究を行なつていた理論物理学者は,金属伝導率および固体物理学を主体とする論文を年間200件程度精査することによつて,当時の当該研究分野の動向のほとんどを把握することができ,情報需要を満足することができたが,今日では,専門分野の莫大な量の文献情報ばかりでなく,1930年代に全く研究されていなかつた放射損傷や磁気共鳴等の新分野に加えて,光学や磁性等の他分野における著しい量の文献情報も精査しなければならなくなつているといわれている。

その結果,情報を円滑に流通させ,有効な利用を図るために,情報の的確な収集,処理サービスなどの問題が重要となつている。

このような情勢にかんがみ,科学技術情報流通体制を整備する動きが国の内外を問わず活発化している。

わが国も昭和44年,科学技術会議が全国的科学技術情報流通システム(N IST)の確立を中心とする答申を行ない,科学技術情報流通体制整備の方向を明らかにした。

この答申にそつて昭和45年度はNIST構想の具体的推進のために,各界の有識者の協力を得て,情報需要の実態調査や情報流通システムの分析等基本的な調査,分析をはじめとして各機能の実際的あり方等について検討されている。

以下,科学技術活動に関する内外の動向について述べる。


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