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第3部   政府の施策
第2章  政府機関等における研究活動
5  国立試験研究機関の研究成果
(6)  農林省


〔機械化〕

稲作の田植機,収穫機の実用化については,昭和43年度から試験研究を進め,田植作業の機械化については,とりあえず地域別に機械化移植栽培における標準的な耕種概要を作成し,普及指導に移しつつある。また,収穫作業に関しては,機械収穫による高水分生籾の乾燥方法等についてはなお改善の余地があるが,バインダーおよび自脱型コンバインがそれぞれ普及の段階にはいりつつある。

養蚕については,桑収穫の機械研究を行ない,条桑刈取機,自走跨畦式桑刈機が実用化したほか稚蚕用自動給桑機および壮蚕用給桑機を開発した。

また,大型機械導入のための土壌基盤整備に関する総合的研究を行ない,大型機械作業のための基盤整備工法の基準,機械化に対する土壌適性の分級法等を明らかにした。

〔畜産〕

牛の人工妊娠の技術化に関する研究がつづけられ,多排卵技術はほぼ完成の見通しがたち,さらに,受精卵の移植による子牛の生産も行なわれたが,なおひきつづき移稙技術の安定化に努めている。

また,わが国養鶏業に被害を及ぼしている慢性呼吸器病のひとつである伝染性コリーザについてワクチンの開発を行なつた。

さらに,飼料作物については,西南暖地の夏季飼料作物としてカラード・ギニア・グラスが有望であることを明らかにした。

〔園芸〕

かんきつ園における省力技術の一環として,摘果剤の研究を進め,温州みかんについてはNAA(α-ナフタリン酢酸塩)が実用化された。

また,かんきつのかいよう病について,特異的に寄生するバクテリオファージを利用して病原菌を検索する技術と消毒法を確立し,みかんの輸出増進に貢献した。

さらに,加工原料トマトの省力技術については,作業機の効率と生育,収量に及ぼす影響を明らかにし,大型機械の利用法を確立した。

〔農業土木〕

樹園地などの畑地かんがい施設の多目的利用のための自動化方式について研究し,実用化した。

〔林業〕

トラクターによる大型造林機械化の研究を行ない,大部分の作業機の開発を終り,ほぼ実用化の段階に達した。また,簡易にヘクタール当たり材積を推定するラインサンプリングによる森林調査法を明らかにし,実用に供した。さらに,林木について全国的な寒害実態調査を行ない,その発生と環境因子との関係,被害症状と被害型を明らかにするとともに,杉寒風害発生危険地帯を立地区分した。

〔水産〕

沿岸養殖業の重要品目であるのり養殖については冷凍保蔵網使用のための諸技術を改善し,「浮流飼養殖」技術の開発による漁場面積の拡大と未利用漁場の利用等は,生産性の向上に役立つている。また,遠洋マグロ類資料に対する知見が遂次集積され,資源管理上着目されるとともに,マグロ漁船におけるリール式延縄漁法の実用化によつて,省力的操業能率の向上がみられるようになつた。


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