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第1部   科学技術発展の展望
第4章  経済の効率的発展における科学技術への期待
4  経済基盤の強化と技術開発
(2)  水資源の開発


産業の発展,生活水準の向上,人口集中などによつて,とくに大都市圏内における水の需要は急増している。また,わが国産業の発展のための基礎条件の確保という観点から工業用水の確保が焦眉の急となつている。水需要は, 第1-27表 にみられるように,昭和39年から昭和60年までに,約2倍になると予測されており,とくに,上水道,工業用水の伸びが大きくなるものと考えられている。また,今後,地域内河川の水資源を最大限度近くまで開発したとしても,関東,近畿,山陽地域などでは水需給が一段とひつ迫するものと予想される (第1-28表参照)

このような水需給のひつ迫化に対処するために広域的,計画的な水源開発,水使用の合理化,海水の淡水化の推進が望まれている。

第1-27表全国の水需要

第1-28表 昭和60年における供給不足量の地域別見通し

水源の開発では,ダムの建設,河口,内湾利用による河口湖,淡水化湖など水利用施設の建設技術の高度化等が重要である。

水使用の合達化では,利用可能水量および適正揚水量の解明などの水循環システムの確立,廃水,下水の活用などの水の高度利用および地下水の塩水化抑止などに必要な水の再処理技術,浄化技術の開発が必要である。

海水の淡水化においては,造水コストを30円/トン程度に低れん化することが目標となつている。そのためには,高流速長管式多段フラッシュ法の開発,設備の大型化の研究,各種材料などの開発,副産物利用に関する研究などが必要である。


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