ここからサイトの主なメニューです
前(節)へ  次(節)へ
  はしがき

1960年代に飛躍的に発展したわが国の社会・経済は,国際化,情報化,都市化の一層の進展が予想される1970年代を迎えて,豊かな社会の創造をめざして,さらに多くの問題を解決する必要に迫られています。そして,人間の月着陸を成功させるほど高度に発展した科学技術は,まさにこれらの問題を解決する手段として大きな役割を果たすものであるといえましよう。

社会が急速に発展し,たえず変動してやまない現代においては,社会が発展すれば,また新しい問題が発生するという傾向にあります。これに適確に対処し,社会・経済の調和と発展という二つの目標を同時に達成し,豊かな社会を創造することこそ,現代の科学技術に課せられた最大の課題であるといわなければなりません。

しかしながら,科学技術は労せずして進歩するものではちりません。むしろ,社会・経済の要請にこたえて,明確な目標を設定し,それに向つて努力を集中することが,科学技術を効果的に発展させる道であります。とくに,従来外国からの導入技術に大きく依存してきたわが国は,これからは自主技術を開発することによつて,みずから進むべき道を切りひらいていかなければならなくなつております。

この白書は,このような観点から,豊かな社会の創造のために科学技術に課せられた重要な課題を指摘し,その解決の方向を示唆するとともに,これを支える研究開発努力について,研究投資,研究人材等の面から分析しております。

できるだけ多くのかたがたがこの白書を読まれ,豊かな社会を創造するためには,現代の社会の諸問題の解決に大きく役立つ科学技術を発展させることがいかに重要であり,そのために努力することがいかに必要であるかを認識していただければ,これにまさる喜びはありません。

昭和45年3月 西田 信一 国務大臣 科学技術庁長官


前(節)へ  次(節)へ

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ