ここからサイトの主なメニューです
前(節)へ  次(節)へ
 
第6章  科学技術情報活動
2  国際的な情報交流活動
2  0ECD


OECDは,情報交流促進活動として,国際通用語以外の言語で出版される科学技術文献の利用を促進するため,各国の現状ならびに発展状況に関する情報を正確,迅速に入手する方法を検討している。これは,従来は科学研究委員会で行なわれてきたが,第4章国際協力で述べたごとく,現在は,科学協力委員会に引き継がれている。

また,技術分野の情報機関の協力の問題について,1961年にセラミックス,ガラスおよび造船の各業界における情報機関の調査が行なわれ,1,2の部門では情報交流についての協力体制への努力がなされている。これらに関連して,従来の科学研究委員会に情報専門家グループが設けられ,科学技術情報量の増大,各専門分野の特色などを老慮に入れて情報体制の問題について検討を行なつた結果,次の2つが結論された。その1つは国としてのつながり,地域的なつながり,言語的なつながりを考慮に入れて集中化した情報体系をつくることであり,第2は,地理的分布を考慮して,専門センターを設け,これを超国家的なネット・ワークで結びつけることであつた。OECDは,このような加盟国全般にわたる情報体制の問題を検討しているほかに,各国の技術情報サービス活動に対する援助事業も行なつている。例えば,開発途上国への専門家の派遣,あるいはこれら諸国での専門家の養成の援助などである。

また,OE0Dでは10カ国語で出版される日刊技術ダイジェストを刊行し,全世界の約1,500種の科学技術関係定期刊行物から選んだ課題の紹介を行なつている。このほか,ソ連の文献の紹介も行なつており,中国や日本の文献の利用促進についても検討が行なわれた。

わが国の文献については,1963年度の事業計画としてその利用状況,翻訳機関などについて調査を行ない,その結果が1965年3月に「日本の科学技術文献の利用状況調査報告書」として発行された。この内容は国別の利用状況の分析とわが国の文献の利用を増すための方策および勧告よりなつている。この調査によると諸外国においては,わが国の科学技術文献を入手するにはさほど困難はないが,言語の障害により質や重要性などの評価がむつかしいようである。このため,文献利用をテーマにしたセミナーの開催,目録,分類などの整備,翻訳を盛んにすることなどが必要であるとしている。


前(節)へ  次(節)へ

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ