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第6章  科学技術情報活動
1  わが国の科学技術情報活動
(2)  日本科学技術情報センター


日本科学技術情報センターは,わが国における科学技術情報に関する中枢的機関として,内外の科学技術情報を迅速適確に収集,整理,提供して,わが国の科学技術の振興に寄与するために,昭和32年に設立された特殊法人である。

同センターの事業は,情報収集および整理業務と情報提供業務に大別される。前者の業務のうち,情報収集については,理工学系を主とした内外の逐次刊行物,化学に関する外国特許明細書などを広範に集めており,その実績は, 第6-1〜2表 のごとく年々増加している。

第6-1表 逐次刊行物の収集実績

第6-2表 特許明細書の収集実績

第6-1図 情報整理業務の機構

整理業務については,収集した情報を抄録し,文献速報および特許速報の形で発行しており,これが本センターの最も主力を注いでいる業務である。その抄録件数は 第6-3表 のごとく,昭和40年度は若干減少しているが年々かなりの増加を示している。

なお,この場合,部外の抄録者への委託も行ない, 第6-1図 のごとき過程で情報の整理が行なわれている。

情報の提供は,収集,整理,分類および蓄積の各過程を経た情報を,利用者へ迅速,適確に提供するものであり,能動的に情報を提供する出版業務と,利用者からの要求に基づいて受動的に情報を提供する受託業務に分かれている。出版業務については,11の分野に分かれた科学技術文献速報,外国特許速報などの出版を行なつている。

第6-3表 文献速報,特許速報に掲載した抄録件数実績


昭和40年度からは新たに中小企業向けに「中小企業海外技術情報」の速報が始められた。昭和41年度は,国内文献の処理において,従来化学について行なつていたものに新たに機械および電気工学部門が加えられることとなつた。また,先端的な科学技術の動向,文献の紹介を行なうために「海外技術文献展望」を発行することとなつている

受託業務については,利用者よりの詳細な資料の要求に対して,その資料の複写,翻訳,調査,抄録などのサービスを行なうものであり,その活動の状況は 第6-4表 のごとくである。

この表をみると,どの部門においても順調に伸びており,特に,複写において著しい伸びを示している。このことは,一つには,情報量の増加にともない利用者が文献の収集に当センターを積極的に利用しようという気運が生まれてきていることによるといえよう。

第6-4表 受託サービス需要実績

日本科学技術情報センターは,このほかにも情報処理技術および情報処理上の種々の問題について研究調査を行なつている。すなわち,日本語によるキー・ワード索引の編成,用語の標準化などの研究を行なつており,また,情報処理および事務処理の合理化,迅速化を図るための開発研究および実用化試験として,マイクロフイツシュ化の実用化試験,リストカメラ方式による抄録誌の作成の研究を行なつている。

また,当センターは,科学技術庁,特許庁,文部省,日本学術会議など関係行政機関および国立国会図書館その他の図書館ならびに各種学会,業界団体,研究機関などとの連携を保ち,その協力を得ることに努めている。また,国際的には,国際ドクメンテーション連盟(FID)の準会員として加入しているほか,国外の関連機関と連絡を保ち,各種のドクメンテーション国際会議に出席している。


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