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第5章  技術の交流
3  国内における技術交流
(2)  交流の相手方と内容


国内技術交流の相手先2は第5-10図に示すごとくであるが,技術の提供の場合「系列外同業」が46%,「製品系列」「資本系列」をあわせた「系列会社」が11%となつている。他方,・受入れ先では,「系列外同業」が29%で一番多いが,ついで提供先にはない[個人」「国公立研究機関」「民間研究機関」「大学」なども大きな位置を占めている。

第5-10図 国内技術交流の相手先 注)工業技術院「技術交流等に関する調査」による。

第5-11図 国内技術交流の内容 技術の提供          技術の受入れ

第5-12図 国内技術交流の対価

このような国内で交流が行なわれている技術の契約内容はどうであろうか。第5-11図に示すごとく技術の提供,受入れとも交流企業数の80%近くが「特許契約」または特許を含むものであり,「ノウハウ」に関するものが約20%,「技術者の派遣,受入れ」が7〜10%である。

対価をみると,提供,受入れとも17%前後が無償で,70%強が有償となつている(残りは不明)次に有償のものについてみると,「提供」では総件数の76%である405件はロイヤリテイを含んでおり,そのなかでは「2%未満」が194件で一番多く,以下「2〜4%」の134件,「4%以上」の77件となつている。イニシアルなど「一時金あり」は45%の237件となつており,残りは「出資金」「不明」などである。

「受入れ」をみると,総件数中71%の411件はロイヤリテイを含み,そのうち最高は「2%未満」208件,ついで「2〜4%」の143件,「4%以上」の66件となつている。

次に対価の受取り,支払額では,第5-12図に示すごとく昭和39年度で約30億円の受取り,35億円の支払いになつているが,この3年間に国内技術交流の対価の受取り(技術の提供)支払い額(技術の受入れ)とも約2倍に急増している。各年度とも支払い額が受取り額を超過しているが,これは,支払い先に個人,国公立研究機関など企業以外の相手がかなりあることによるものであろう。また一方,対価では「支払い」が「受取り」を上まわつているに対して,先に述べた件数をみると,38年度以降「提供(対価では受取り)」が「受入れ(対価では支払い)」を上回つている。これは「提供」において,大企業から系列関係にある中小企業への小口の技術提供がふえていることを示すものであろう。これを主な事業分野別にみると第5-13図に示すとおり,受取りでは化学製品,一般機械,化繊,鉄鋼,通信・電子,電気機械が,支払いでは化学製品,医薬品,一般機械,鉄鋼,通信・電子が多い。支払いと受取りのバランスをみると,化繊,一般機械,電気機械は受取りが支払いを大幅に上回つており,系列企業への技術指導が盛んであることを示している。一方,医薬品,石油石炭,ガラス,自動車,船舶,電気・ガスは「支払い」が「受取り」を大幅に上まわり,大学などの企業以外からの技術の受け入れが多いことを示しているものと考えられる。

第5-13図 国内技術交流の対価,受け払い高


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