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第5章  技術の交流
3  国内における技術交流
(1)  国内技術交流の現状


工業技術院の行なつた調査によると,わが国の国内技術交流は年々伸びており,第5-8図に示すごとく,国内からの技術の受入れと国外からの技術導入とを比較してみると,昭和39年度においては,国内からの受入れ件数は348件あり,国外からの技術導入の甲種,乙種あわせた件数に比較してその約7割にあたる件数が動いていることになる。これを事業分野別にみると,通信・電子が75件で一番多く,以下一般機械,鉄鋼,化学製品の順序になつている。このような国内技術交流の件数と技術導入件数との割合から対比すると,機械,通信・電子などは海外からの導入件数の比率が低いが,化学,繊維などは海外からの導入のウエイトが高く国内交流の割合が低くなつており,商品の経済単位の大きな分野ほど国内での競合を意識して国内の交流が阻害される面もあると思われる。

他方,技術の提供をみると,総件数が37〜39年度では864件となつている。れれを年度別にみると第5-9図のごとくであり,国内の技術交流は年々増加しており,とくに技術提供の件数は37年度の196件から39年度は361件へと大きい伸びを示し,技術受入れ件数をしのいでいる。

またこれを企業規模別にみると,技術の提供,受入れとも,50億円以上の大企業が最も多く,企業規模が小さくなるほど少ない。また20億円以上の企業では技術の提供の方が受入れより多いが,20億円未満の企業では逆に受入れの方が多くなつている。

事業分野別にみると,一般機械,通信・電子,化学製品などが大きな比率を占めており,技術の提供と受入れとの間に大きな差はみられない。化学製品,鉄鋼,非鉄は提供が受入れを上まわつている。この提供件数と受入れ件数の間に違いがあるのは,技術の提供,受入れが他業種からのものがあること,資本金1億円未満の調査対象外の企業があること,「受入れ」の欄には「提供」の欄では入つていない大学,国公立研究所,個人等があることなどのためであろう。

第5-8図 技術導入と国内技術交流

第5-9図 国内技術交流件数の推移


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