ここからサイトの主なメニューです
前(節)へ  次(節)へ
 
第5章  技術の交流
2  技術輸出


昭和38年度をピークにしてここ2年間減少をみせている技術導入に対して,技術輸出は少しづつではあるが年々増大の傾向を示している。技術輸出は外貨取得率が高く,その後の商品輸出にも何らかのかたちでつながる可能性の強い輸出であるだけに今後一層力を注ぐべきものであろう。

わが国の技術貿易収支は,年々大幅な輸入超過を続けており,第5-1図に示すとおり,昭和40年度においては,支払いに対する受取りの比率が7.8%で非常に小さな割合となつている。しかし前年と比較すれば,約6割の伸びを示しており,その比率においてはわずかではあるが,年々改善されている。

第5-1図 わが国における技術貿易収支

このような技術貿易は,欧米諸国においてはどのようになつているであろうか。OECDの資料によると,第5-6表に示すとおり,アメリカが1961年度において,577百万ドルの受取り(技術輸出),63百万ドルの支払い(技術輸入)と技術輸出が断然多い。これに反し,フランス,ドイツにおいては輸入超過となつており,1962年と1963年で比較年度は異なるがどちらも支払い(技術導入)が受取り(技術輸出)の2.7倍となつている。

これに対し,日本の場合は,先述の1963年(昭和38年)の日本銀行の資料によれば,受取り5百万ドル,支払い130百万ドル,差し引き125百万ドルの赤字となつて,支払いが受取りの26.O倍であり,フランス,ドイツ両国に比べ非常に高い値を示している。1965年(昭和40年)になるとこの比率は改善されて受取り13百万ドル,支払い164百万ドル,差し引き151百万ドルで,支払いが受取りの12.6倍となつているが,フランス,ドイツと比べれば,まだまだ高い状態にあるといえよう。

第5-6表 主要国の技術貿易収支


前(節)へ  次(節)へ

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ