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第5章  技術の交流
1  技術導入
(3)  導入の最近の傾向


昭和40年度の技術導入で目立つた傾向としては,基幹産業分野における技術導入の減少,輸出に直結する技術導入の増加,流通の合理化に関連する技術導入の増加,また契約形態については無償のクロスライセンスの増加などがあげられよう。

1 輸出に直結する技術導入の増加

40年度のわが国の輸出は87億2,600万ドル(通関ベース)であり,前年比21.4%増と記録的な増加をみせたが,技術導入においても輸出関連技術の増加が目立つている。特に本年は輸出のみを目的とする契約の増加が特徴的で,台湾向けのメタノールプラントの技術導入,インド向けの肥料プラント,アメリカ,カナダ向けの調味料の特許契約,東南アジア向けの精糖用機械の技術導入などがあげられる。こうした契約の増加は,従来とかく二義的にみなしがちだつた輸出市場に対してわが国産業が本格的に取り組みはじめた一つの現われとみられる。

2  流通の合理化に関連する技術導入の増加

最近,流通の合理化対策が各方面で検討されているが,技術導入においても,ようやく流通の合理化に直接関連する技術導入がふえてきた。すなわち,粉体輸送貨車,金網コンテナー,食品貯蔵販売用冷凍機械,LPGタンカー,プラスチックコンテナー,スラリー輸送,バンタイプトレーラーなどの技術がその例である。

3  無償のクロスライセンスの増加

40年度には,IBMとの間で高密度テープに関して無償のクロスライセンスが結ばれ,酸化鉄テープでは逆に対価を外国側から受け取る契約も行なわれた。

このほか医薬品のコーティングの特許,不織布の特許,グルタミン酸の特許等に関しては無償のクロスライセンス契約が結ばれた。このような無償のクロスライセンス契約のケースは増加傾向にあり,わが国の技術のなかにはその水準が欧米のものに接近したものがふえていることを示している。


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