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第4章  国際協力
3  国際会議と科学技術者の交流
(1)  国際会議への参加とわが国で開催される国際会議


最近の科学技術の発達および研究の大規模化は,科学技術における国際交流と協力の必要性を一段と増してきた。このようなすう勢を背景にしてさらに交通技術の発達もあつて,科学技術に関する国際会議が世界各地で頻繁に開催されるようになつた。これらの国際会議は,日本学術会議の関係しているものだけでも毎年300にのぼり,このほかに各省庁,民間などの関係する国際会議を加えると膨大な数にのぼつている。政府も第1節で述べた国際機関の会議をはじめ数多くの国際会議に代表を送つており,年々出席者も増加の傾向にある。また,わが国において開催される科学技術に関する国際会議も年々ふえており,日本学術会議の関係しているものだけでも,付表3-1表のごとく,昭和38年度は10件であつたものが,39年度には11件,さらに40年度には24件にのぼり,昭和41年度は25件の会議が開催される予定で,会議参加者も13,000人が見込まれている。

昭和41年度に開かれるもので最も注目を集めているのは,太平洋学術会議であろう。本会議は海外80カ国から第1線級の学者約2,000人,国内から約4,000人,計6,000人が参加し,わが国で開かれた学会としては空前の規模のものである。会議は,気象,海洋,地球物理,地質,生物,農学,水産,医学,社会,人類,地理,情報の12部門に分かれ,太平洋地域の諸問題が討論された。

このようにわが国で開催される科学技術に関する国際会議がふえてきたことについては,交通機関の発達でわが国への距離感が短縮されたこと,国際交流が活発になつて言語の障害が取り除かれつつあること,アジアに対する関心が高まつているおりからその中心的存在であるわが国での開催を希望する向きがふえてきたことなどがあげられるが,なによりも各分野にわたつて,わが国の研究水準の向上が見られたことの結果と思われる。

わが国における国際会議は,外国における場合に比べて,より多くのわが国の研究者が出席できるばかりでなく,わが国の実情に対する諸外国の研究者の認識を深めるなど,大きな効果が期待されるので,今後この種の会合が十分に強化されかつ促進されることが望まれている。


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