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第3章  科学技術人材
1.  研究関係従業者の推移と構成
(3)  学問別の推移と構成


各組織の研究活動を,理工学,農学,医学に区分し,それぞれの分野に属している研究関係従業者数をみる。(研究者の専門別区分については後述する。)まず,従業者数全体では,理工学が圧倒的に多く,全体の77.8%にあたる236,782人がこの分野の研究に属しており,続いて医学12.5%,農学9.7%の順になつている。( 第3-5表 参照)

第3-5表 研究関係従業者数学問別構成

組織別にこれをみると,第3-8図にみるごとく「会社等」は全員理工学系に分類されており,「研究機関」では,理工学と農学がほぼ同じ比率で43.2%,46.6%,医学は少なくて10.2%となつている。「大学等」では,「研究機関」の農学と医学を入れ換えたような状況を示し,理工学と医学が43.9優,45.7%とほぼ同じ,農学は10.4%となつている。

次にこれを学問分類別にみるこ「会社等」が全員理工学系に分類されており,しかも「会社等」の絶対数が圧倒的に多いので,理工学関係者の77.8%が「会社等」である。農学は,「研究機関」が全農学関係者の74.4%とその大半を占めている。

医学は,農学と逆に,「大学等」に医学分野の人材が最も多く,医学関係従業者数の87.3%を占めている。全従業者に対する比率は農学と医学は,ほぼ同じで約1割である。これを前年度と比較すると,全体では5.O%の増加となつているが,組織別,学問別にみた場合,最も大きい増加率を示したのは,「大学等」の理工学部門で16.8%,続いて同じく医学部門の14.2%となり,また,最も低かつたものは,「大学等」の農学部門の1.5%である。絶対数では「大学等」の理工学部門への集中が目立つており,これの原因としては,先にも述べたとおり,理工学系の学生数の増加が意欲的に進められた結果であると考えられる。研究者の増加と補助者等の増加をみた場合全般的にほぼ似た動きが,または研究者の増加率がやや高いのに対し,農学部門の「研究機関」のみは,補助者等の増加が非常に高い率を示し,これにはさきに述べた事務その他の関係者の増加が大きく影響している。

第3-8図 学問別,研究関係従業者数構成比率

学問分野別全体の増加率では,農学分野が7.O%と最も高いが,絶対数では理工学分野が圧倒的で,全体の増1万4,500人のうち1万1,200人とその73%を占めている。

次に,研究者のみの構成比についてみると,第3-6表および第3-9図のごとく全体では,理工学分野が圧倒的に多く72.5%を占め,農学は11.3%,医学は16.2%を占めている。しかし,この比率は研究関係従業者数の比率と比較すると理工学は低くなつており,逆に農学,医学は高く,理工学分野は,他の分野に比し,多くの研究補助者等をかかえていることがわかる。さらに,これを各組織別にみると,「会社等」は全員理工学分野であるため問題ないとして,「研究機関」では,理工,農,医の比率が43.5:46.4:10.1となり,これを研究関係従業者における理工,農,医の比率43.2:46:10.2と比較した場合非常に類似しており,「研究機関」では,補助者等の数は余り学問分野には関係がないようにみうけられる。「大学等」においては,研究関係従事者の配置とほぼ似た状態でやや医学分野の研究者の比率が低くなつている程度である。

第3-6表 研究者数学問別構成

これら研究者数を前年度と比較すると,全体では2.5%の増加であるが,最も増加率が高いのは農学で5.6%,続いて理工学の2.3%,医学の0.6%の順となつている。理工学分野では,「会社等」の減少が状きく響いて低い値となつているが,「研究機関」は5.3%の増,「大学等」では16.9%の増と「大学等」においては,かなり積極的な増員が進められていることがわかる。その人数においても,「研究機関」の436人に対し,「大学等」は,2,557人と圧倒的に多く理工学分野の研究者の増員は「大学等」が最も盛んであつたことがうかがわれる。次に,農学分野では,「研究機関」が6.7%,572人「大学等」が2.7%,109人と増加率およぴ増員を示し,理工学分野とは逆に,「研究機関」が中心であつたことを示している。医学分野は,その増加が非常に少なく,「研究機関」では3.6%,68人の増加を示したが,「大学等」では,わずか37人とほとんど増加がなかつたといつてもよい。

第3-9図 学問別,研究者構成比率 昭和40年4月1日現在

一般的に,理工学分野は「大学等」で,農学分野は「研究機関」で研究者の増員が行なわれているといえよう。 研究者1人当り研究補助者等の人数については,理工学分野1.66人,農学分野1.21人,医学分野1.00人で,これを組織別にみると,「会社等」(理工学)の2.12人は,各組織,学問分野を通じて最高となつている。「研究機関」は各学問分野とも1.4人台でほとんど変動がなく,「大学等」も医学分野がやや高い程度で理工学分野と農学分野はほぼ一致しており,それぞれ0,78人,0.76人となつている。しかし,他の組織に比べればかなり低い人数である。( 第3-7表 参照)

第3-7表 学問別,研究者1人当り研究補助者等人数


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