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1部  研究活動と研究投資
第3章  国際協力
1  国際共同研究
(2)  太陽黒点極小期国際観測年(InternationaIYearoftheQuietSun:IQSY)


国際学術連合会議(ICSU)の国際地球観測委員会(CIC)は,1960年8月の,会合において,国際協力のもとに,地球物理学全般にわたつて世界的な観測を,太陽活動極小期にあたる1964年(昭和39年)1月から1965年12月にかけて行なうことを決議し,IGY参加の各国に協力を要請した。この観測計画が太陽黒点極小期国際観測年,略称IQSYである。

さきに国際地球観測年(1957年7月〜58年12月)において,地球物理学全般にわたる14項目からなる世界的な観測が行なわれ,数多くの成果が得られたが,これは太陽活動極大期におけるものであり,地球に非常に影響を及ぼす太陽と地球との関係を知るためには,太陽活動極小期における現象をもしらべなければならない。これがIQSY観測の理由である。

IGYにおいては,14項目にわたつて観測が行なわれたが,IQSYにおいては,このうち太陽活動に直接影響する9項目,すなわち,世界日,気象,地磁気,大気光,電離層,太陽,宇宙線,宇宙空間研究,エロノミー(高層気象観測)について,観測を行なう。

太陽の活動とその地球に対する影響の観測には,欧米諸国のちようど反対側に位置する日本が国際協力に参加することがきわめて重要であり,各国から大きな期待がよせられている。日本学術会議の国際地球観測特別委員会内に太陽極小期観測年小委員会が設けられ,そこでわが国における観測計画が検討された。それに基づき,前記9項目のうち7項目について,以下にあげる大学,各省庁協力のもとに観測が行なわれることになつたが;宇宙空間研究およびエロノミーについては,わが国の宇宙空間研究計画に基づいてその観測研究が行なわれることになつている。

研究プロジェクトおよび担当機関

1.世界日・・・・・・電波研究所,東京天文台
2.気象・・・・・・気象庁,各大学
3.地磁気・・・・・・海上保安庁水路部,気象庁,地磁気観測所,各大学
4.大気光・・・・・・地磁気観測所,各大学
5.電離層・・・・・・電波研究所,気象研究所,各大学
6.太陽・・・・・・電波研究所,各大学
7.宇宙線・・・・・・気象研究所,各大学

なおこのほか,IQSY期間中における皆既日食として注目された1965年5月30日の南太平洋ハーベイ島(ニュージーランド)の日食には,アメリカ,イギリス,ソ連とともにわが国からも観測隊を派遣した。


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