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1部  研究活動と研究投資
第3章  国際協力
1  国際共同研究


国際共同研究には,地域的性格から国際的な共同研究を必要とするもの,各国の学問的な特色からそれらの国々の協力を必要とするもの,研究の大規模化により多数の国の分担を必要とするもの等々,種々の性格のものがあるが,現在もつとも多いのは,広義の地球に関する現象を世界的に共同で観測,調査,研究しようというものである。

気象観測については,すでに19世紀のはじめごろから共同観測が行なわれていたが,計画的に各国の共同観測が試みられたのは,1882年の第1回国際極年であろう。国際地球観測年(IGY)や後述する太陽黒点極小期国際観測年(IQSY)などはこの延長である。また第二次大戦後,地球に関する研究の進展は,観測方法,測定器械の著しい進歩とあいまつて,きわめて急速となり,かつ地球全体において現象を把握する必要も増し,また研究方法もそれを可能にする水準にまで達してきたので,近年は地球全体に関する調査研究がますます盛んになつてきた。

現在,わが国が参加して継続的に実施されている共同観測には,苦くから続いている緯度観測,国際極運動観測事業中央局業務,コロナ国際共同観測などがある。また国際学術連合会議関係の共同研究には,世界磁気測量(WMS),後述する国際地球内部開発計画(UMP),太陽黒点極小期国際観測年(IQSY),国際生物学事業計画(IBP),南極地域観測および国際インド洋調査(IIOE)などの共同研究等があり,その他いくつかの国との間では,例えば高山の宇宙線観測(日本,ボリビア,ブラジル),地下の宇宙線観測(日本,インド)等がある。

なお,ユネスコ(UNESCO)関係では,わが国の提案に基づく黒潮共同調査が,1965年(昭和40年)から4カ年の予定で,黒潮の起源,水産資源等について日本,アメリカ,ソ連をはじめ,東南アジア諸国を含め9カ国で行なわれているほか,国際水文学10年計画(1965年から水収支に関する研究,データの収集,観測機器の標準化等を行なう。)がある。

以下,太陽,極小期国際観測年等5つの計画について,その概略を述べる。


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