ここからサイトの主なメニューです
前(節)へ  次(節)へ
1部  研究活動と研究投資
第3章  国際協力

科学技術が発展するにつれ,科学技術の諸分野における国際協力の領域はますます拡大されて行く。これは最近の著しい世界的な傾向であり,国際協力は各種の形で進められている。まず,主に国際連合の関係機関や国際学術連合会議などの行なつている多数国の参加による国際協力がある。また,特定の経済利害ないし研究テーマなどを共有することなどから,地域的に限られた比較的小数国間の国際協力で,地域協力的色彩の濃いものとして,国連アジア極東経済委員会(ECAFE),経済協力開発機構(OECD)などによるものがある,次に,特定の二国間に締結される文化協定などに基づいて推進される二国間協力で,例えば日米科学技術協力などがある。

以上のような一般的な形の国際協力のほか,主として開発途上にある国々に対してなされる援助的性格の強い技術協力がある。さらに,最近とくに重要視されるに至つた科学技術に関する国際的な情報交流活動も,国際協力の一環として考えることができる。

なお,技術輸出・輸入のいわゆる技術交流は,科学技術における国際協力の極めて大きな領域を占めているが,これについては,技術協力の問題とあわせて章を改めて取り扱うことにする (第5章参照)。

科学技術に関する国際協力を類型的に分類すれば大体以上のようになるが,実際には国連は世界的な協力関係をすすめるため,その下部機構として多くの地域協力機構を設けており,またOECDもアメリカ,カナダ,日本などの加盟によつてその活動は世界的な性格を強めているように,種々の性格の国際協力が一諸になつてすすめられているのが実情である。

わが国は,国連を中心とする国際協力機関をはじめ,多くの国際学術団体に加盟し,国際会議への出席,研究者の交流,国際共同研究への協力等,多くの面で国際協力活動に参加している。また,昭和39年4月OECPへの正式加盟にともなつて,その科学協力活動に参加したり,ECAFE地域の中心として各種科学技術活動を援けたり,各種の地域的な共同研究を推進するなど,地域的国際協力の面においても,少なからぬ成果を収めている。また,日米科学委員会もようやく軌道に乗り,研究成果が期待される段階に達したばかりでなく,新たに天然資源開発利用の分野で日米協力が行なわれることとなり,科学と技術の両分野における密接な協力関係がすすめられるに至つた。

海外技術協力の面においては,主として東南アジアの諸国に対して専門家の派遣,各種技術センターの設置,研修生の受け入れ等を積極的に推進している。

また,科学技術に関する国際的な情報交流活動の促進をはかり,科学アタッシェの充実,調査団の派遣,関係国際会議の開催・参加のほか,日本科学技術情報センターおよび国立国会図書館の整備などにつとめている。

以上のほか,科学技術者の国際交流についても,年々その規模の拡大充実をはかり,所期の成果を収めつつある。


前(節)へ  次(節)へ

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ