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1部  研究活動と研究投資
第2章  総合分野における研究
7  ガン対策と医用電子技術
(2)  医用電子技術や開発


すでに多くの治療用機器においては,電子技術が盛んに応用されているが,将来きわめて重要な成果が期待されるのは,診断技術の電子化である。

最近の診断は,多数のデータにもとづき,長時間を費して行なわれており,電子計算機を導入して診断業務を迅速,正確化することの意義はきわめて大きい。

総合的診断の電子技術化は,現在,基礎的な実験が米,ソで行なわれており,わが国でもマトリックス型計算機による検討が試みられている。しかし,一般的な実用化のためには,計算機の開発に加えて,医学面においても,確実な臨床資料を多数集積し,症状に関する情報を確率を考慮に入れながら適当な形に変換し,診断の思考過程の論理を機械化して,計算機にかけ得るものにすることが必要であり,これらの研究にはなお多大の努力を払わねばならない。

一方,診断の前段階としての,個々の器管についてのデータ処理に関しては,ここ数年急速な進歩が見られ,循環器機能検査,心電図解析などにおける実用化の見通しが得られている。昭和39年度からは,集団検診用の心電図解析装置に関する総合研究が科学技術庁を連絡・推進機関として,厚生,通産両省研究機関および関係大学により実施されており,波形からの診断要素抽出回路,高忠実度心電図記録方式,診断論理の機械化,判断回路などの研究が行なわれている。


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