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1部  研究活動と研究投資
第2章  総合分野における研究
6  食品保存
(3)  ガス貯蔵法


果実,野菜類は,動物性食品と異り,呼吸作用を行なつているので,その貯蔵においても,単なる冷蔵に加えて,貯蔵環境のガス組成を制御して呼吸作用を必要最低限にとどめ,品質の劣化を防ぐ方法(ガス貯蔵法あるいはCA貯蔵法)が発達してきた。リンゴについてはかなり以前からその顕著な効果が認められ,米国ではこの方法が大規模に採用されている。

わが国でも,昭和38年頃から一部この方法による商業規模の貯蔵庫が使用され始め,漸次発展の傾向にあるが,品種により最適貯蔵条件を異にするなど,かなり高度な技術を必要とし,経済性の問題もあつて,普及にはなお時日を要すると思われる。リンゴ以外の果実についても研究が進められ,洋梨,イチゴ,ブドウその他においても効果が認められており,近い将来の実用化が期待される。

貯蔵庫の気密,断熱性の保持は,最近では発泡プラスチック材の吹着けにより容易に達成されるようになり,さらに,大がかりな貯蔵庫を建造せず,プラスチックフイルムによる包装の気密性を利用した簡易な方法の可能性も考慮されている。


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