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1部  研究活動と研究投資
第2章  総合分野における研究
2  原子力
(3)  ラジオアイソトープの利用


原子力の平和利用には核分裂エネルギーのほかに,原子炉によつて作られる放射性物質の利用があり,ラジオアイソトープ等の放射線は,工業,医学,農林水産業など多くの分野で使用されている。工業関係では,ラジオグラフイー,厚み計,液面計といつた計測,制御機器,工程解析のためのトレーサーなどにすでに多くの実績があり,最近では放射線化学の研究開発もすすめられている。放射線化学の基礎的研究は,国立試験研究機関,大学等で行なわれているが,昭和37年には原研高崎研究所ができて,高分子材料のグラフト重合などの大規模な工業化試験が行なわれはじめた。医学においては,基礎医学の研究のほか,診断,治療に多く利用されており,放射線医学総合研究所では,放射線障害,遺伝学,環境衛生,放射線生物学等の研究が行なわれている。農林水産業関係では,放射線照射による品種改良,照射による食品の処理,かんがい水の追跡,土壌の改良,代謝機構の解析等の研究にラジオアイソトープがトレーサーとして利用されている。


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