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  はしがき

近年,科学技術はめざましい進展を示しており,経済発展,国民福祉向上の基盤として,さらにその重要性を増しております。ことに,開放経済体制の下,欧米先進諸国に伍して,経済,社会の一層の開発をめざすわが国としては,科学技術の振興に期待するところがきわめて大きいのであります。

今日科学技術は,広大な基礎的分野から宇宙・原子力等の先端的分野に至るまで,その分野はきわめて多岐にわたつております。わが国の科学技術全般の水準を高め,かつ独自の成果を生むためには,研究活動について,これらの諸分野の間の連けいを密にし,長期的観点から,総合的に推進することがとくに重要となつております。また科学技術の国際協力についても一層活発にすることが必要であると思われます。

一方,科学技術の進展にともない,科学技術者に対する需要はとみに増大し,これに応えてその養成と確保に努力がはらわれてきました。しかし,科学技術は一層高度化,多様化しつつあり,今後は,とくに人材の質的な充実をはかることが要請されており,また科学技術者が十分その能力を発揮しうるよう,研究環境の整備等について考慮をはらう必要があります。

今回の科学技術白書は,このような情勢にかんがみ,最近の研究活動および科学技術者の需給の動向を中心としてとりまとめました。

本書が,これらの諸点に関して国民の皆様の理解を深め,わが国の科学技術を振興する一助となれば,はなはだ幸いであります。

昭和40年11月 上原 正吉 科学技術庁長官


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