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  各論
§19  医療および公衆衛生
V  環境衛生
2.  ごみの処理

生活水準の向上にともなつて,ごみの排出量は増加の一途をたどつている。一方,ごみの処理については従来その処理方法の大半を占めていた埋立が,適当な埋立場所の確保が難かしくなつて,行き詰る傾向にあり,そのためごみが非衛生的な状態のまま放置されるおそれが強くなつてきた。ごみの処理にあたつては,し尿の場合に同じく,衛生的に安全な処理をすると同時に悪臭,汚穢感,害虫の発生防止をはじめ,産業活動をも妨害しないようにすることが必要である。さらにし尿以上に肥料を中心とするその資源化の要請も強い。ごみ処理のもつとも衛生的な処分方法である焼却処分は,わが国ではごみの含水量が多く,簡易な自然焼却方式も採用すると,人口稠密地帯では,煤煙その他の公害問題を惹起するおそれがある。したがつて,先にものべた資源的活用の見地ともあわせて,最近は高速たい肥処理施設(コンポスト)による処理方法が次第にとりあげられてきた。また,ごみの堆肥化に際して,これをし尿,消化汚泥とともに混合処理しようとする計画もある。

ただ,新鮮なし尿はその取扱いが厳重でないと衛生上の危険度が高く,またその水分過剰のためにきわめて少量しか処理しえないために,現在なお幾多の問題をのこしている。

むしろ消化汚泥ないしは下水汚泥との共同処理の方が実現性が大きいであろう。

なお,このほかに,集収,運搬方法の改善や簡易堆肥法の改良の余地が大きい。また埋立の可能な地域においては,ごみを適正な厚さに積むことと,一定規格の覆土の励行によつて,害虫悪,臭の発生防止と,土地の適切な厚さにつむことと一定規格の覆土の励行によつて害虫,臭の発生防止と,土地の適切な造成に心がけるべきである。


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