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  各論
§18  防災科学技術
III  防災に対する国の役割
1.  組織的調査と研究の強化

災害を極力回避するためには,予警報を迅速かつ正確にするよう,その技術を高度化することとならんで,自然現象の究明,防災科学技術に関する研究の強化をはかることも重,要な課題である。

多年風水害の苦杯をなめてきたわが国においては,それぞれの立場からある程度の研究は進められてきたが,さらに検討を要する課題も多く,これらの諸現象の科学的究明を行なうとともに,防災構造物の合理的築造法,維持管理方式等についても研究すべき点が多い。

また海底地形,河床高,地盤変動等の変化要素についての組織的調査も総合的に進める必要がある。これらは,高潮,洪水予報に対する重要な要素となり,護岸堤防など防災対策の基準ともなるべきものである。建設省国土地理院および資源調査会では,木曾川流域における被害地域を土地条件から分類して,水害地形図を作つて将来の被害の模様を予想していたが,伊勢湾台風による被害地が予想と的中したという事例がある。このことからみても,今後測量,写真撮影,分析,図化等の調査技術を高度化して,この種の調査を拡大し,その成果を十分に普及活用することがいかに大切であるかがわかる。


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