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  各論
§17  輸送
V  航空輸送
1.  輸送機の傾向

欧米の航空機工業は第2次大戦を契機として大きく発展したが,最近はミサイル時代に突入したため,従来の軍用機製造技術は必然的に民間航空に転化され,その結果巨大なジエツト旅客機が出現した。主要輸送機の性能を戦前戦後について比較してみると表17-10のごとくである。

すなわち,昭和33年10月BOACのコメツト4とPAAのボーイング707の大西洋線就航を皮切りに世界の民間航空は,ジエツト機時代を迎えた。以後世界の主要航空路は急速にジエツト化されつつあり,各航空会社に引き渡されたジエツト機数も昭和33年末12機,34年末130機,35年末388機と増加しICAO加盟84カ国の輸送機総数5,014機の7.7%を占めている( 図17-16A )

37年度までにはさらに271機が引渡される予定であり,その増加テンポは急速である。

このような世界民間航空のジエツト化の傾向にともないわが国を中心とする国際線もジエツト化され34年4月BOACのコメツト機につづいてPAAがボーイング707を導入した。

いま中部太平洋経由,東京-ニューヨーク間の所要時間を比較してみると,ピストンエンジン機の36時間に対してジエツト機では19時間15分とほとんど半減する。

日本航空でも,これに対抗するため35年8月に太平洋線にDC-8を使用したのを皮切りに36年9月現在DC-8 4機を使用している。わが国の民間航空会社の所有する輸送機の現状は 図17-16(B) のごとくである。

表17-10 主要輸送機の性能比較

図17-16 世界及びわが国における民間輸送機数(A)世界の民間輸送機数


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