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  各論
§17  輸送
III  自動車輸送
2.  施設



(1) 道路

自動車の利用度が急激に高まり,その数が急増しているにもかかわらず,道路,駐車場等の公共設備の整備がこれにともなわず,都市交通は大混乱を呈し,幹線道路でも時として長蛇の列を作り,交通事故が瀕発して自動車輸送本来の機能を十二分に発揮できないのが現状である。

図17-8 車種別登録自動車数の推移

わが国の主要道路である一級,二級国道及び都道府県道の現状ば 図17-9 に示すとおりであつて,それらの総合的舗装率,改良率はそれぞれ昭和35年3月現在11%,28.3%である。ここで改良率とは普通乗用車が速度を落さずにすれちがえるよう道路の巾員,勾配,屈曲を整備した区間の比率をいうが,一級,二級国道でもその延長粁の半分以上はこの状態にないわけである。,そこで道路状態の改善のために,有料道路制度が制定されて,日本道路公団が各地に有料道路を建設し昭和35年5月現在開通しているものの総延長は348粁に達し,その中には横浜新道,京葉道路,北九州道路,関門トンネル等のように幹線道路として,あるいは雲仙・島原道路,阿蘇登山道路等のように観光道路として大きな役割を果しているものがある。しかし,まだわが国の道路状態は非常に悪いので,特に主要道路の舗装改良を強力に推進し,さらにその立体交叉をはかる必要がある。また先年着工された名神高速自動車道は近く完成され,続いて国土縦貫高速自動車道も建設に着手されるなど,最近急速に道路建設計画が実行に移されているが,これらも産業開発,国土開発の面から速やかに完成されることが望ましい。

図17-9 主要道路の改良率舗装率の推移


(3) ターミナル及び駐車場

道路の建設改良とならんで重大な問題にターミナルおよび駐車場の建設がある。バス,線路トラック等の交通量が増加しその比重が大ぎくなるにしたがいその必要性が増大してきた。バスターミナルは乗降のために作られた特設発着施設で,乗客は専用の歩道,地下道により安全に乗降場に導かれ,わかり易い標識で目標のバスに乗車できるためのものである。都市入ロに設けられたトラックターミナルには路線トラックが発着し,速やかに荷の積下をして引返す。おろされた荷物は近代的な荷役機械によつて敏速に処理され集配車で配達される。また鉄道との協同輸送の面でも同様のことがいえ,旅客,貨物の接続点において合理的でしかも能率的なターミナル設備が整備建設されるならば,さらにスピーデイーな輸送サービスが可能となろう。

次に自家用車が激増し(図17-9参照)しかもその相当数が路上に駐車するため,ただでさえ狭い道路をさらに狭くし道路の混雑に拍車をかけている。その解決としては道路の巾員の拡張とともに,都心部における駐車場の建設が緊急問題である。


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