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  各論
§17  輸送
I  総説
3.  今後の問題

理想的な交通機関とは,いつでも,どこへでも,すみやかに,乗心地良く,あるいは積込積降しの手数が少なく,梱包包装費が少なく,安全にしかも安価に輸送することのできるものである。経済が発展し生活水準が向上するにつれて,ますますこれ等の要求が高まつてきている。自動車の発達は,このような社会的要請が影響したものと考えられるが,その反面,道路の開発がそれにともなわず,一部では,機能的であるべき自動車交通が,しばしば,麻痺状態を呈していることは皮肉な現象であつて,早急に道路その他の設備の増強を行なつて解決すべき問題である。また,鉄道は近代化によつて高速度のしかも機能的な輸送サービスが可能となり,近代的産業構造,消費構造にマツチした地上の大量輸送機関として大きく貢献しつつある。

船舶については,旅客輸送は,その速度性能の面から航空機,あるいは陸上交通機関にそのみちを譲つて,貨物輸送に専念する傾向となり,鉱石船,タンカー等の専用船が増加し,しかも大型化して輸送費の低減をはかつているが,大型化にともなつて,港湾設備をさらに充実して荷役作業の高速化をはかることが必要である。

世界の航空路はジエツト化によつて,各地域間の時間的距離が一層短縮されたが,ジエツト機就航にともなう空港の拡張,保安設備の整備をはかり,安全性を確保することが急務であろう。


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