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  各論
§16  電気通信
II  通信技術の現状
4.  国際無線通信技術

短波は地球の表面と上空電離層の間にはさまれた空間がただ一つの伝ぱん空間となり,周波数の差違のみによつて各個の通信を識別している。この周波数にいかにして良質な通信をできるだけ多くつめ込むかが技術の目標となつている。

わが国のような島国における国際通信は,その大部分を短波通信に依存しているが,世界的な利用の増加から短波資源の不足をきたし,その使用周波数の割当てが減少している。わが国における現用無線周波数の使用状況を 表16-1 に示す。これに対処して使用帯域巾の圧縮,多重化等の技術開発が行なわれており,電信においてはSSB(単側帯波)多重電信方式が35年にアメリカとの間に開始された。この方式は時分割2重信号の偏移周波数を170c/sとしたもので3.2KC帯域内に印刷電信16回線をとりうるものである。さらに上記の偏移周波数を85c/sとして3Kc/s帯域内に30回線をとる超多重化電信方式の実用化も間近い。

電話については副搬送波FM方式によるSSB多重4回線方式(一回線当り帯域巾3KC)が採用されている。さらに短波周波数の不足を補い,国際通信に利用可能なものとしてVHFまたはUHFの散乱波通信方式があり,台湾との間1,700kmに30ないし50MCのVHFによつて時分割4重電信回線が開設されようとしている。さらに大容量の国際通信回線の安定な伝送と同時に国際テレビ中継を可能にするマイクロ波による人工衛星を中継体または反射体とする宇宙通信方式がアメリカの提唱によつて世界的な研究課題となつている。


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