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  各論
§16  電気通信
II  通信技術の現状
1.  交換技術

戦後アメリカにおける電話交換のめざましい発展に刺激され,その安定性,雑音が少ない等品質の点ですぐれ,市外即時化に伴う4線式交換が容易で,国線構成や加入者サービス等に多様性を有するクロスバー方式が正式に採用されたことは一大進歩といえよう。この方式はアメリカのウエスタン形のクロスベースイツチおよびワイヤスプリングリレーが使用されているが,その方式はわが国で国情に適した部分共通制御方式を開発したものである。交換機の製造についても特許はアメリカから技術導入したが,ノーハウなしにわが国で国産化されたものであり,小容量のC1形から大容量のC5形までの市内交換機と,C6型からC8型までの市外交換機が標準化されている。C2型についてはカナダ,ベル社へ技術輸出されたことは前述の通りである。

このクロスバー交換方式の採用により,長距離市外自動交換が可能になり,市外回線網の単純化,回線使用効率の向上,回線品質の向上等の利点がもたらされた。電話交換の最終目標である全国市外自動加入者ダイヤル方式には課金装量が必要があるが,従来の加入者度数計に登算させる3Z装置は,せいぜい50km位の近距離の登算しかできなかつたが,これを遠距離まで拡張するZK方式が,距離によつて一度数の登算時間を変える距離別時間差法による料金体系の採用にともなつてとられることになつている。一方課金情報を自動的に記録し,計算処理するCAMA装置がアメリカにおいて使用されているが,わが国でもパラメトロンを論理素子とした電子部品を有するCAMA装置が試作試験中である。

電子交換方式は世界各国において,その実用化の可能性について研究中であり,わが国においても,その通話素子,論理素子となる部品の決定および方式について比較検討を行なつており,時分割方式でトランジスタ素子を用いた電子交換方式は小容量ながら非公衆通信の専用電話にすでに使用されている。


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