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  各論
§16  電気通信
II  通信技術の現状

わが国の技術は先進諸国からの技術導入とその模倣によるものが多く,独自のものは少ないと一般にいわれてきたが,パラメトロン,エザキダイオート等の創出によりわが国の技術水準もかなり評価されるようになつた。過去においても八木アンテナ,フエライト等の日本人の創意によるものはあつたが,その実用化体制に問題があり,その成果を拡大するに至らなかつた。

最近におけるわが国の技術成果のうち,国際的に高く評価されたものをあげると市内交換に用いられるC2形クロスバー方式は,小局の交換方式としての経済性が認められて,昭和35年8月にカナダのベル社に回路図,装置図および仕様書を対価3万ドルで技術輸出されている。

またわが国で開発した新しい海底ケーブル埋設機が近くアメリカのATT社に輸出されることになつている。その他,0.32mm以下の細心ケーブルに適用される発泡塗装電線の製造法,外層ほど大きい撚りを与え,互いに絶縁された何層かの薄い導体で中心導体を構成して表皮作用を低減した多層撚同軸ケーブル,超広帯域で2,700Chを伝送する12MC同軸方式,広帯域変成器の発明を利用した同軸ビデオ伝送方式,電々公社および国鉄のマイクロ波伝送方式の送受信装置に利用しているマイクロ波中継器の進行波管を局発増巾に共用する方式,永久磁石による集束装置を内蔵して小型にした周期磁界形進行波管,数百ミリワットの出力を有すダブルラダー形ミリ波用進行波管,ろ波器等の小形,高性能化にいちじるしく貢献したネフェライト等わが国において開発された技術で実用化されるものが漸く増加してきており,先進国の技術水準に一歩近づいたといえよう。

次に前述の社会的要請に対して,各分野の技術進歩が如何に対処しているかを展望しよう。


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