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  各論
§15  建設技術
I  技術革新の潮流と建設
3.  技術革新の潮流と建設

このように,総合的な性格をもつ「建設」は,技術革新の流れのなかにあつて,どのように変りつつあるのであろうか。

それは,非常に前近代的であつた建設産業の内部構造にもたらされつつある変革と建設技術のうえにもたらされつつある変革とにみることができよう。

第1は,近代経営システムの導入,研究所の新設,株式公開等に表わされる産業近代化への動きである。そこには外部資本の進出に備えようとしている建設業界の姿がみられる。請負会社の研究所新設の動きには,技術革新時代に備えて,各企業の研究開発力を培養しようとする態度が反映されている。

第2は,他産業の新製品の新しい販路として建設が大きくマークされ,鉄鋼業からはライトゲージ・鋼杭・矢板等の新製品,機械工業からは各種の新鋭機械といつた具合につぎつぎに送り込まれてくる新製品によつてもたらされる建設産業の内部構造の変革である。

それらの材料・製品は,各企業の競争力強化のために量産体制の確立,専門化,規格化という条件のなかで生産され,送りこまれてくるので,建設技術に変革をもたらすのみならず,これまでとかく前近代的手工業性に大きく依存してきた建設産業の内部構造にも変革をあたえている。


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