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  各論
§14  コンビナート
II  コンビナートの諸形態
1.  エネルギーコンビナート

エネルギーコンビナートとしては石油-電力コンビナートが代表的である。

石油-電力コンビナートとして最初に実現されたものは,中部電力三重火力と昭和四日市精油所である。この結合では重油供給用のパイプが発電所と精油所を結びつけている。

発電所は重油と石炭の混焼火力で,精油所の原油処理能力の規模(4万バーレル/日)に対し,発電所の規模が小さい(3号機を含めても34万KW)ので重油の供給力はなお余力がある。この結合によつて三重火力側では貯油設備が不要になつたが,精油所側では重油貯蔵用タンクを廃止するに至つていない。重油の供給価格は運送費その他の販売経費が不用なので一般購入価格より安くなつているが,発電所および精油所の採算は,全く独立に行なわれている。また精油所が発電所側より蒸気の供給をうけて利用することも米国のように本格的に行なわれていない。これらの点からみて,わが国の石油-電カコンビナートは,ごく初歩的な段階にある。計画として,四日市火力-午起精油所コンビナート,中部電力尾鷲火力-東邦石油コンビナートなどがあげられる。これら石油-電カコンビナートは,コンビナート形成の利点(1)長期販売および購入契約の設定にもとづく商業上の利点,2)中間運送費節約の利点,3)製油所の販売施設,発電所の受入機構および貯油施設の節約などの利点,4)その他,製油所の方で発電所の余剰スチームが利用できるというような利点etc)は,石油精製会社ならびに電力会社の発展にとつて必要な条件であつても,不可欠の条件でない。石油精製会社と電力会社との間に地域的なグループが形成されるのは,今のところ有利性の選択以外に基づくものでないといえる。


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