ここからサイトの主なメニューです
前(節)へ  次(節)へ
  各論
§14  コンビナート
I  コンビナートの発展の方向と問題点
2.  コンビナートの立地と調整

このようなコンビナートの発展は,技術の進歩による立地条件の変化を抜きにしては考えられない。たとえば1)石油化学工業の発達により,石炭または電力立地の制約をうけない消費地立地の比重が大きくなつたこと。2)鉄鋼業においても原料入手先の変化,鉄鋼製品の石炭,鉄鉱石原単位の改善等により消費地立地の有利性を増したこと等は,コンビナートを形成する各企業に新しい適地を求めて工場を建設する事を可能としたのである。新しいコンビナート計画を全国的にみると 図14-1 のようになる。

石油-石油化学,鉄鋼-石油-石油化学,石油-電力,鉄鋼-石油-電力のいろいろの結合が大部分太平洋ベルト地帯に集中し,臨海地帯に大型の立地条件を求めて計画されている。そして広大な土地造成の問題とともに,工業用水,港湾,道路,鉄道等にも多くの問題が残されている。

図14-1 日本全国のコンビナート分布図

各地区における既存のコンビナートおよび計画中のコンビナートについてみると,同一地区内において同一の内容のコンビナートが独立に存在したり,他地区との競合が未調整のままの形で進行している。無計画なコンビナートの形成は産業の発展に好ましくない上に,本来技術的合理性と経済性を求めるコンビナートの趣旨に反するものである。


前(節)へ  次(節)へ

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ