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  各論
§13  エネルギー
IV  石油天然ガス
3.  検層技術

地層対比,岩質の判定,油層評価等のため従来は,地層の比抵抗とSP(自然電位)の測定による電気検層が使用された。この比抵抗SP曲線のロッグを能率的に精度高く測定する目的で国産機の改良が重ねられ,自動記録装置が実用化されていたが,所詮は地層の対比,油層か水層かの定性的解釈の域を出なかつた。昭和31年S社がフランスのシユランベルジヤー社から技術導入した格段に精度の高いインダクション検層法は,画期的な成功を収め,現在では全産油会社が技術導入し,昭和31〜35年度で適用井は100を越えている。

同法は地層に電流を流す比抵抗法とは異なり,電流の代りに発信コイルから一定の磁気を地層に送り,それによつて周囲の地層内に,地層の導電率に比例する過電流を生じ,この過電流から生じる磁気を受信コイルから地上に送信し,レシプロケータで比抵抗に換算する。さく井孔からある範囲までは循環泥水の進入を免れ難いが,この泥水進入領域の比抵抗は,油槽自体より大きいが,インダクション法では,比抵抗とちがつてこの領域の影響を除去して,油層の真の比抵抗を測定しうる。

このため1m程度の薄い油層(比抵抗法では3mが限界)まで検知できる。とくに油兆のように目に見える徴候のないガス層を見逃さないための不可欠の技術であつて,最近の相つぐ天然ガス井の成功の主因の一つとなつている。シュランベルジャー社は,サービス専門会社で,機械の譲渡を認めないので,乙種導入を毎年更新しているが,国産技術で同等の装置を開発するにはまだ時日を要する。

昭和32年に導入された米国バロイド社のマツドロツグ法もまた上記の方法と組合されて効果をあげている。これは泥水中のガスおよび打粉中のガスを連続的に採取,分析して,炭化水素量の変化をロツグに書く方法で,油層の厚さに関係なくその存在を検知できる。


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