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  各論
§13  エネルギー
IV  石油天然ガス

わが国の石油精製業は,その近代的な装置をほとんど全部米国からの技術導入,一部を輸入に依存している。石油精製装置は,全装置体系の流動化,連続化を実現し,プロセスのオートメーション化が非常に進んでいる。その技術体系は,重質揮発油の接触改質装置および軽油重油を対象としうる接触分解装置を主体とし,これに脱硫装置等を加え高級ガソリンの生産を主眼としている。これらの技術は,石油化学に取入れられてますます多彩なものとなつているが,石油精製の分野では,この4〜5年は基本的に大きな変化はないといえよう。

他方,最近4,5年間の石油鉱業における技術の進歩はめざましく,その適用範囲は,陸地下から海底下へと水平的な拡がりとともに,4,000m(昭和30年10月完成北海道勇払油田)を越す試掘井の出現にみるように垂直的にもいちじるしく拡大している。シコランベルジャー社のインダクションロッグ等の坑井内検層技術,テープレコーダと電子計算機を応用した地震探鉱のデータ解析法の進歩等により,探査技術の精度も飛躍的に向上し,とくに合成地震記録法の発達は,地震波生成機構の解明という基礎科学の領域に対しても多大の貢献をするものと期待されている。国内産油は,昭和36年度78万klで,全消費の2%強に過ぎないが,アラビア石油のごとく,今後の海外進出の活発化を考慮に入れれば,経済的な意義も大きい。

以下,石油,天然ガスの探査,採取面における技術進歩について概説する。


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