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  各論
§11  鉄鋼
IV  研究成果としての新製品
3.  薄板関係



(1) Tuブリキ

Tuブリキは連続焼鈍炉の完成により生産され始めたもので,その特長はつぎのとおりである。

(a)硬度が高い(62〜68)ので板厚を減少できる。
(b)材質良好で硬度が高いのに柔軟で加工性がよい。
(c)耐食性に優れている。

(2) クロム電気めつき鋼板

冷延薄板に直接クロムを電気めつきしたもので,ブリキに代る缶用鋼板として昭和36年末新製品として世に出た。その特長は1)高価な錫を使わず,豊富で安いクロム酸を原料とし,めつきラインにリフロー装置を必要としないので,製造コストが安い。

3)製缶加工法がブリキより良い。2)塗料の密着性が極めてよいので製缶加工によつて塗膜が傷つかない。4)耐食性がすぐれ,また魚肉缶詰でも黒変しない。5)ハンダ付けが現在では不可能なのが欠点である。
(3) 化合物被覆鋼板

鋼板を無機あるいは有機の化合物で被覆することはいろいろ行なわれてきたが,最近急速に発展してきたのはプラスチツク被覆と化成処理の方法である。

鋼板にプラスチツクを被覆する方法としては,塗料にして塗装する方法,ビニールフイルムをロールで連続圧着する方法,ビニールシートをプレス圧着させる方法およびプラスチツクゾル塗装法があり,いずれも採用されている。現在数社が競つてこの種鋼板の生産に力を入れ,それぞれの商品名で売出している。

化成処理鋼板については,皮膜の表面は一般に粗で,また塗料構成物質との親和性がよいから適当な塗装下地となる。またこの皮膜に潤滑性を持たせて鋼板の加工性をよくすることもできる。化成処理鋼板としては電気亜鉛めつき鋼板に燐酸塩処理したものや燐酸塩の代りにクロム酸処理したものなどがある。
(4) 高級珪素鋼板

珪素鋼板は鉄損値により用途が分れているが,最近高級なものを使うようになり,熱延珪素鋼板は次第に冷延珪素鋼帯に移り,さらに一方向性冷延珪素鋼帯へさらに将来は二方向性珪素鋼板へと需要が進む傾向にある。これら新製品に対する研究には最大の努力がはらわれ,今日わが国の珪素鋼板は世界一級のものとなつている。


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