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  各論
§11  鉄鋼
IV  研究成果としての新製品
1.  条鋼関係



(1) ワイド・フランジ・ビーム(H形鋼)

このビームは巾広平行フランジを持ち,従来のI形鋼,溶接形鋼ならびに組合せ形鋼などにくらべ断面性能が優れ経済的な形状である。おもな用途は,橋梁,地下鉄建築,船舶,機械車両の構造部材,土木工事の仮設支柱など,棧橋,ドルフインなどの港湾工事用材として使用される。
(2) Z形鋼矢板

在来のU形鋼矢板では断面係数が小さく港湾岸壁としては水深8m程度までしか使用出来なかつたが大型船用港湾岸壁としては9〜11mの水深のものが要望されるので,このような鋼矢板としてZ形鋼矢板が研究製作された。その主な特長は,断面性能がとくに大であり,継手部が合理的に設計され水密性が良好なことである。
(3) 不等辺不等厚山形鋼

この新製品が生まれたのは溶接造船の発達のためである。溶接の発達により従来のリベツト建造方法より軽量化され,ブロツク建造方式ができるようになり造船工期が半減するという画期的進歩をもたらした。

船体のフレーム材は張付方法が変つてきたために,使用するビームの形も変つてきた。リベツト法時代にはチヤンネルが使われたが溶接時代になり山型鋼が用いられるようになり,さらに断面性能の高い不等辺不等厚山形鋼が強く望まれるに至つた。

また最近の船舶の大型化にともない最大400mmの不等辺不等厚山形鋼が生産されるようになつた。
(4) 軽量形鋼

軽量形鋼はストリツプ鋼板を冷間で連続ロール成型して製作されるもので,すでに昭和30年より生産されているが,各種の形状のものが多量に生産されるに至り,広く建築用材やガードレールとして使用されている。
(5) 熱間押出し形鋼

これはガラスを潤滑剤として熱したビレツトをダイスを通して押出し成形した型鋼で,高炭素鋼の各種形鋼,異型中空鋼,肉厚鋼管などや,特殊鋼の車軸,船舶,航空機,化学機械部品としての異形形鋼,ベアリング鋼管,歯車,タービン翼,熱交換器材,時計枠,高温高圧用管材等に使用される。


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