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  各論
§11  鉄鋼
II  技術水準の向上と設備の近代化
2.  生産設備の近代化

わが国の鉄鋼業は,昭和26年度以降35年度までに約7,000億円の資金を投じて,第1次,第2次の合理化計画を遂行してきたが,現在ではさらに大規模な第3次合理化計画が実施に移されている。第1次計画発足直前の昭和25年度末と第2次計画がほぼ完了した35年度末の両時点における近代化設備の占める割合を主要設備についてにると 図11-6 のとおりである。

図11-6 鉄鋼生産設備近代化割合

高炉は能力では過去10年間に2倍となり,35年度末能力1,163万トン(稼動基準能力以下同じ)でその6割が近代化設備となつており,製鋼部門では平炉の35年末能力1,479万トンで,56%が100トン以上の大型炉,転炉の能力は484万トンで,すべて新設の純酸素転炉,電気炉の能力は774万トンで,13%が30トン以上の大型炉となつている。

圧延設備においては条鋼より鋼板部門の近代化が進み,とくに薄板のストリツプ化は世界の注目の的となつている。現在日本はアメリカについで世界第2位のホツト・ストリツプ・ミルの保有国(昭和37年4月末現在9基)となり,その年間能力も現在924万トンに達している。

薄板の生産も年を追つて増加しており,その90%はストリツプ・ミルで生産されるに至つた。また,コールド・ストリツプ・ミルは現在タンデム型,レバーシング型15基,センジミア・ミル8基が稼働している。薄板の設備別生産高推移を 図11-7 に,ストリツプ・ミルで造られる各種製品を 図11-8 に示す。合理化計画によつてこのような近代化がなされたがこれらの機械類の購入を輸入と国産とに分けてみると 表11-1 のとおりで,輸入が22%程度となつている。昭和26年度より29年度にわたる第1次合理化計画では3割以上を輸入機械でまかなわなければならなかつたが,それ以降は2割程度の輸入ですむようになつた。現在は一部の圧延機等を除き,導入技術に対する依存度は大きいが,とにかくほとんど国内生産できるようになり,性能的にも輸入品に匹敵しうるようになつている。

図11-7 薄鋼板(熱間)の設備別生産高推移

図11-8 ストリツプミルで造られる各種製品

表11-1 機械類購入金額調べ


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