ここからサイトの主なメニューです
前(節)へ  次(節)へ
  各論
§10  機械工業
III  主要機種別の状況
7.  鍛圧機械(プレス機械のみ)

わが国の鍛圧機械は,毎年ほぼ国内生産高と同程度の輸入がなされるのに対し輸出は5〜10%程度である。プレス機械は逐年大型化自動化・高速化・高精度化が要求され,高度の技術をますます必要となつてきている。わが国でも鉱工業研究補助金の助成により高速自動のパワー・プレス,アンダードライブプレスが国産化され,技術の発展にいちじるしいものがあるが,同時に数ぱ少ないが外国技術も導入されて各種プレスの国産化が行なわれた。最近の特徴ある製品として,マイプレスMKN1-63-6,ブリス式600tナツクルジヨイントプレス,100tダブルクランクダイイングマシンがあげられる。マイプレスは,スライドにつながるアームがアンダードライブ方式であるために,ベツドに振動を生じないので精度がよくなるのみならず,プレスと同時に切削加工ができる。ナツクルジヨイントプレスは,クランク軸の回転をナツクルに伝え,スライドを上下して加工作業をするものであるが,とくに最低部付近で非常に高圧を発生するので,コイニング・スタンピング作業に適している。

これらはいずれも導入技術を国産化したもので,コストの競争力も十分である。外国の新製品で注目を集めているのは超高速衝撃加工機“ダイナパツク”である。この機械は窒素ガスを用いて短時間にエネルギーを被加工物に強く集中して鍛造,押し出し,粉末,冶金金属の加工を行なうもので,タングステン,モリブデンの加工もできる,従来のプレスと工作機械の両方の機能を備えたものと考えてよい。この種の新技術は外国の方がかなり進んでいる。国際競争力については,200〜600tの機械プレス,とくにアンダードライブのクイツクダイチエンヂ付プレスについては,10%程価格が高いのみならず,技術的にもスライドの自動位置決め装置,微動装置,プレススライドの速度変換等について問題点が残されて,又信頼性が確立されていない。


前(節)へ  次(節)へ

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ