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  各論
§10  機械工業
II  機械工業における技術(電子及びオートメーションは電子技術参照)
1.  設計技術

機械設計の技術には,その機械を使用する条件を十分に満たし,しかも機械的な効率がよく,耐久性,安定性が保証され,かつ最も経済的に製作でき,運転経費をも考慮した経済性のあることが要求される。このような機械設計のためには,基礎工学は勿論のこと, 図12-7 に示すように,機械の製造に関連する各種の技術,保守運転に関する技術(潤滑等),使用条件に対する知識等が調和された状態で総合されることが必要である。従来の設計にあつては,学校を卒業した新らしい技術者は,直ちに設計部門に投入され,設計に従事することが多く,設計を総合技術と考え,それを行なうような組織ではなかつたのが大部分であるといわれている。それ故に,すべてを総合した意味での真の経済性のある設計技術が十分培養されていなかつたといわれている。最近,日本の代表的な機械メーカーにおいて,設計をこのように考え,設計技術者が関連技術を総合して,より本質的な設計ができるようにしようとする動きがある。わが国のように外国より技術を導入することの多い国では,本質的な設計技術の体系がないと,導入技術の単なる模倣に終り,それを消化しさらに発展させようとする場合に,大きな障害に当面することが予想される。

各部門の基礎的な技術の研究,開発と同時に,それらの技術を総合する技術が益々要求されてきている。


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