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  各論
§6  林業
I  林業をめぐる問題点
4.  森林の公益的効用


森林は,通常の降雨による土壌の表面侵蝕防止については完全に近い効果をもち,また豪雨による山崩れを防ぎ,土砂流出を減少して下流地域の土砂による害を防ぐなど,荒廃防止効果があるほか,洪水流量を調節し,水源をかん養するなどの理水機能をもつている。しかし,地下深部に原因のある地辷りなどのように森林の存在が山崩の発生に全く無関係の場合もあり,侵蝕防止や理水の機能についても限界がある。したがつて,今後は森林の保安機能を補完するため,森林と有機的に結合させた荒廃予防工法の高度化をはかるとともに,過剰水を処理して急激な出水を緩和し,地下水を豊富にしてこれを利用するための拡水法などの理水工法を確立することが重要な課題である。

図6-2 私有林所有規模別戸数及び面積

また国立公園の大部分は森林公園であるのをみてもわかるとおり,森林には大自然の優れた景観の原始林,峻峰,高岳,景勝地が多く,国民大衆に親まれている。今後さらに案内標,避難小屋,休憩所などを完備して,観光資源,レクリエーションの場としての森林を活用すべきである。


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