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  各論
§6  林業
I  林業をめぐる問題点
1.  需要構造の変化

林産物の大宗をなす木材の利用は大別すると1)電柱,坑木等のように素材として利用するもの,2)建築用材,包装材料等のように製材として利用するもの,3)合板,集成材,削片板などのように,加工貴化して使用するもの,4)パルプのように,木材に化学的加工を施して,全く木材としての外観をもたない化学工業原料材として利用するもの,5)木炭,薪など燃料として消費するものに分けられる。

木材の需要は国民経済の成長にともない逐年増加し,昭和35年には戦前需要の2倍を越す約5,200万m3の年間消費量を示している。中でもパルプ村は,戦前は,木材需要の3〜5,%に過ぎなかつたが,近年は20%以上を占め,将来一層の増大が予測されている。このパルプ材の急増と対照的に建築用材の需要は,ここ数年間全木材需要の40%程度を保つている。( 図6-1参照 )建築用材の急増をおさえている要因としては次のことがあげられる。すなわち建築着工坪数のうち,木材建築の占める比率は,昭和30年度は約82%であつたのが,35年は約60%に下り,同時に坪(3.3m2)当り木材消費量も,木造建築で約1.5m3から0.94m3へ,非木造建築では0.94m3から0.66m3以下へと約40%程度の消費縮減が起つている。また合板,繊維板の利用や包装材としての段ボールの進出はいちじるしい。薪炭は生活水準の向上や,生活習慣の変化等により電気,ガス,石油など代替燃料の使用が急速な増加を示し,このため減少傾向を示している。このような傾向は,将来強まるものと思われる。

図6-1 木材の主要用途別国内消費量伸長率


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