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  各論
§3  材料
III  材料開発における科学の役割
1.  分析-測定面における科学の貢献

材料の持つ特性や,ある操作が材料にいかなる影響を与えたかを定量的に知ることなしには材料開発の前進は望めない。実験科学の中から生れ,材料技術の中に持ち込まれた分析測定技術は数え切れないほどである。

いくつかの例をあげると,電子顕微鏡の登場によつて金属の変態の機構,結晶粒界に存在する不純物の析出状態などを30万倍に拡大して観察できるようになつている。内部摩擦の測定に電子スピン共鳴,核磁気共鳴を応用した測定装置が利用されるようになつている。また製鉄所では,高炉から採取されたサンプルは,X線螢光分析により10以上の含有元素がたちまち定量分析され,数分以内にその結果が生産現場に報告されている。圧延工場では,ガンマ線の吸収を利用した放射線厚み計によつて,毎秒数十メートルの速さで圧延されてゆく鋼板の厚みが刻々記録され,製品の均一性を保つのに貢献している。


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