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第III部  現代社会における科学技術の役割

現代社会は,科学技術の進歩発展が産業,経済,社会,文化に広範でかつ重大な影響を及ぼしていることによつて特色づけられる。しかもその影響は,科学技術から社会へという一方的な単純なものにとどまらず,社会の側からもたえず科学技術に対してその新展開を要請するという面が常に作用して,一層複雑な関係となつている。

これらの因果関係の一部については,すでに,第I部,第II部において部分的にはふれたところであるが,この第III部では,現代社会における技術革新の様相について,科学技術の役割を中心として総括的に分析取りまとめる。

まず,最も身近な問題として国民生活がどのように変革されつつあるかを,家庭内の衣食住の面ばかりでなく,生活環境という面からもとらえ,さらに人間の生命の問題にふれる。

次に雇用と労働がどのように変りつつあるかについて,経済規模の拡大や産業構造の近代化を通じての間接的な影響だけでなく,オートメーションの導入などを通じての労働の質的変化,職場環境の改善など直接的な影響面についてみることとする。

また資源問題については,地域的偏在性が克服され,資源領域が拡大されるとともに,資源の供給と利用のパターンに大きな変化が生じつつあり,土地と水の有効利用という面でも科学技術の進歩にまつところが多いので,これらの変化について論ずる。

最後に産業の発展と貿易の面において果す役割を,できるだけ直接的なものと間接的なものとに区分しながら分析記述する。


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