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第II部  科学技術発展の基盤

一国の科学技術の水準向上のためには,水準の高い外国から完成された科学技術を導入することも,また,たえず国際協力や国際交流に努めることも,ともに必要でかつ効果のあるものである。

しかし,技術導入と国際協力に関してはすでに第1部で述べたところでもあり,また,現下のわが国で最も要請されていることは,独自の科学技術を国内で創出することである。このような観点から科学技術発展の基盤として,ここでは研究活動,人材養成,情報活動,行政の4つについて述べることとする。

まず,第1に,研究が将来の所得増のための有効な投資であるという考え方がようやく浸透しはじめたわが国の研究活動の現況について,研究者数,研究費の面から分析をすすめ,先進諸国の状況とも対比し,また研究開発に対する国の責務が最近ますます増大していることにかんがみわが国の現状が適正な規模に達しているかどうかを検討する。

第2に,最近,産業界はじめ各方面から重大な問題とされている科学技術の人材養成の問題について,まず,大学院,大学,工業高等専門学校,工業高校などの学校教育の面から長期需給の見通しを検討し,さらに企業内における教育訓練の問題にふれ,あわせて一般国民に対する科学教育の根底をなす小中学校における理科教育の現状をとらえる。

第3に,研究者等に対して,現在までの科学技術の研究成果を適確にかつ速やかに伝達することによつて,その研究活動を能率化するうえで極めて大切である科学技術情報活動について,最近の文献類のいちじるしい増加とともに,わが国の場合は地理的言語的障害などの関係もあつて,重要性が増大しつつある状況のもとで,その整備状況はどのように進んでいるかを検討する。

最後に第4として,科学技術に関する行政の問題について,税制,特許,標準,技術士,処遇改善,新技術開発事業団等の諸制度の問題とこれら各種施策を推進するための行政体制の問題とにわけて,それがここ数年どのように整備されたかを検討する。


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