ここからサイトの主なメニューです
前(節)へ  次(節)へ
  総論
第I部  わが国における科学技術の一般動向

科学技術の一般動向は種々の方向からこれをとらえることができるが,最近における著しい動向は1)科学と技術の結び付きの強化,2)総合化傾向の発展,3)国際協力の拡大,4)技術貿易の活発化の4つによつて特徴づけられているとみられる。

まず第1に,科学と技術が多面的に結び付いて新成果を次々に驚くべき速度で生み出している世界的な風潮のなかにおいて,従来,研究,開発,実用化のリレー体制の不完全さが,大きな欠陥とされていたわが国では,最近それがどのように改善されつつあるかをみる。

第2に,科学技術が各分野で専門化され,深化されるのに伴つて,その専門化した分野を総合化して大規模なまたはより複雑な課題を解決していくという科学技術の総合化傾向の発展が最近の著しい動向である。ここでは,国の重要総合研究の課題の例として防災科学技術,環境科学技術について,また産業界の設計,製作における総合化の具体化例として,東海道新幹線の高速車両とプロジエクト・エンジニアリングについて,最後に管理技術の総合化としての科学的管理についてみる。

第3に,世界各国が共同して実施する地球観測をはじめとする科学技術協力,各地域ブロツクや2国間の共同研究開発体制,あるいは低開発国への技術援助など,ますます活発化しつつある科学技術の国際協力についての世界の動向とわが国の現状を述べる。

第4として,貿易自由化をひかえてますます増加している外国技術の導入について,その状況,わが国産業界に及ぼした影響および問題点を述べるとともに,最近ようやく,増加しようとしている技術輸出の動向をとらえる。


前(節)へ  次(節)へ

ページの先頭へ   文部科学省ホームページのトップへ