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  序

最近,先進諸国は例外なく科学技術の振興を国の政策の中核として採り上げ,それに格段の努力を傾倒しております。またこれらの国における科学技術の進歩は,そのテンポにおいても広さにおいても誠に驚異的なものがあり,これに比してわが国の水準はまだ相当格差があることは掩うべくもありません。

このような時にあたり,貿易自由化にともなう国際競争に耐え,世界の先進諸国に伍して,わが国の経済的発展を進めるとともに,国民の福祉向上を図るためには科学技術の振興を図ることこそ緊急の要務であると信じます。

さらに,最近の動向としては,内にあつては研究の総合化による防災・環境科学技術の推進等,また外においては宇宙開発,原子力利用,海洋科学技術等,人類共通の課題に関する国際協力の推進が重要視されて来ていることに留意しなければなりません。

しかしながら,科学技術の振興は一朝一夕にしてなるものではなく,各界各層にわたる理解と協力の上に立つ永続的な努力の積み重ねが必要であります。

本書が,わが国科学技術の現状と今後の課題について,広く国民の理解を深め,科学技術振興の礎石となることを切望してやみません。

昭和37年9月28日   近藤   鶴代   科学技術庁長官


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