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第3部   部門別に見た技術の動向
第11章  通信
3  電波の利用技術
(1)  短波通信

超短波の移動無線への利用,テレビ放送への利用,マイクロ波利用の進歩にもかかわらず,短波帯は国際通信や航空・船舶通信などの移動局用としての重要度は依然として大きく,最近の利用の増加により世界的な周波数帯の不足傾向をきたしている。わが国のように4面海に囲まれているため短波依存度の大きい国際通信でも,その周波数割当が戦前の75%(電信)63%(電話)と圧縮されている。これに対し通信の使用周波数帯域巾の縮少,送信周波数の安定度の向上,多重化などの技術が要求され,電信ではFS(周波数偏位)方式や時分割多重通信の採用,電話では電波の使用帯域巾が半分ですむSSB(単側帯波)方式が採用された。さらに新しい国際通信用電波の開拓をめざして,従来見通しできる部分のみの直進波を使用していた超短波や,マイクロ波利用の範囲を拡大し,大電力大空中線方式によって散乱波による見通し外伝播を利用した,テレビ中継も可能な,国際通信技術の完成を目標に通研や国際電々の研究が続けられている。

漁業無線局の数は戦前の9倍約8,000局に達し,世界に例のない増加率をしめしている。その混雑ぶりも1日平均利用時間僅かに10分という状況にあり,漁業無線にもSSB方式を採用し,限られた周波数を能率的に利用することが考えられている。


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