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第3部   部門別に見た技術の動向
第10章  運輸
4  海上輸送
(1)  船舶


まず船舶については,戦後の世界の船舶工業技術は電気溶接の長足の進歩と本格的溶接構造の実現,ディーゼル機関における排気ガスタービンによる過給方式の成功,蒸気タービンによる高温高圧化の成功,および高度の航海計器の発明などによって目ざましい発達をとげ,船舶の性能はいちじるしく向上した。わが国造船界もこれらを十分消化し世界の技術的最高水準に近ずき,昭和32年も進水量において世界第1位となっている。

大型油送船

海上輸送に対する経済的要求により船は次第に大型化,専用化され,また原子力船の建造が望まれている。

超大型船については造船技術審議会が諮問に応じて運輸大臣に対して行った答申によれば,運航性能・構造・建造法・材料関係・主機・補機などにまだ解決しなければならない問題が種々存在するようであるが,すでに造船所は超大型船を受注し問題の解決に努力している。

原子力船は機関部の容積・重量は現在程度で,しかも格段の大出力がえられ,燃料の消費率が零に近いなど大型高速船に適している。昭和38〜40年に2隻の原子力船の建造をめざして研究がすゝめられている。原子炉の型式についてはまだ決定的にどれがよいとはきめられないが,加圧水型についてはすでに米国潜水艦で実績があり,その設計資料も整い安全性も最もあるようである。


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