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第3部   部門別に見た技術の動向
第10章  運輸
3  自動車輸送

最近の輸送における自動車の進出はまことにめざましいが,自動車輸送が急激に増えたのは,「戸口から戸口ヘ」という簡易性・機動性・迅速性といった自動車輸送の特質によるからではあるが,一方自動車工業の発達によって大出力,大型化,積載量の増加,走行の安定,乗心地の改善など自動車性能の向上が大いにあづかっているのである。また高速自動車道路建設の機運により,さらに高性能の自動車の研究,試作がすゝめられている。

これに対して自動車輸送にともなう施設,すなわち道路,ターミナル,パーキング,また他の交通機関との連絡設備,荷役設備などの整備がともなわず,自動車輸送の機能を十分に発揮することが困難となってきている状態である。

わが国の道路の現状をみると,主要道路である国道・都道府県道の総延長約14万4,000Kmのうち,巾員5.5M以上の延長は約2万3,000Kmで16%,鋪装にいたっては約9,900Kmで約7%にすぎない。諸外国の鋪装率,英国の96%,米国の78%,西独の50%に比しまことに貧弱なものである。この道路の改良,パーキング施設,ターミナル施設などの整備をはかることが急務である。また最近高速度,大荷重にたえる高度の規格をもった高速自動車道路の建設がとりあげられてきたが,各輸送機関の分野あるいは産業開発などを考慮し,さらに地形・地質など技術問題をも十分検討した国としての綜合的見地のもとに自動車網の設定を行うことが大切である。

道路建設においてはその規格・路盤・鋪装などなお研究すべき技術問題がある。


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