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第3部   部門別に見た技術の動向
第10章  運輸
2  鉄道輸送

鉄道の技術は昭和10年頃には一応世界水準に達したが,戦時中は輸送力の増強という至上要請により貨車・機関車を中心として増産が行われ,技術的改良よりは資材の節約,製作工程の単純化をはかった戦時型で,性能は十分ではなかった。

戦後,経済復興とともにいち早く活動を開始した当時は,戦災車の復旧と,車両数の増加に主力をおいたため,技術的にはなんらみるべきものはなかった。しかし,昭和25年以降国鉄が長距離電車として画期的な湘南電車の実用化の成功とともに,国鉄・私鉄,こぞって本格的研究のスタートをきり,サービス向上に専念した。その結果,国鉄への技術依存度の高い私鉄においても,独自の研究成果をとり入れた車両が実現するにいたった。

動力においても,長らく続いた蒸気機関車の時代がさり,明治年間都市交通で発足した電化は大正末期幹線に実現した。その後電化はあまり行われなかったが戦後急速にのび,さらに直流から交流の時代に入った。また,昭和の初期ガソリンで発足した内燃動車は戦後ディーゼル時代にかわり,さらにディーゼル機関車へと機関車の分野にまで進出するにいたっている。


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